進化しない暗記学習
中学生の勉強は基本が覚える事です。
漢字や英単語はもちろん、数学の公式、圧力や電気の計算式、歴史や地理。
覚えることだらけです。
暗記はとても大切な学習ですが、単調ですし、今ひとつ達成感が感じられずストレスがたまる学習です。
主な方法も
- ひたすら書いて覚える。
- ひたすら音読して覚える。
と、私たち親の世代からあまり学習方法が変わったように見えません。
どちらかというと根性が物をいいます。
暗記学習が好きという学生もきっと少ないでしょう。
この辛い暗記学習をもっと楽に短い時間で行う方法があります。
簡単ですし、何より辛くありません。効果絶大ですよ。
暗記とは覚える事….の誤り
- テレビを見ていて、人の名前が出て来ない。
- よく知っている曲なのに、タイトルが出て来ない。
日常生活ではよくありますよね?
テストにおいても
おとついここやったはずなのに、この英単語の意味が出てこない!
ありますよね?
でも後で友人から教えてもらったり、ふとした弾みで思い出した時、脳の霧が晴れたようにスッキリしませんか?
まるでパズルが解けた時のような感覚です。
これって新たに知識を入れたわけではなく、頭の中にあった記憶からひっぱり出せていますよね?
つまり、人の覚える力というのは、私たちが考えるよりずっと強力で、しっかり頭の中に記憶されているのです。
記憶はされているのですが、思い出す事が出来なかっただけなのです。
こう考えると暗記は覚える事と同じくらい思い出す事が大切だという事が解ります。
インプットとアウトプットを繰り返す暗記学習法
アウトプット練習って出来ますか?
きっとインプットだけで終っているはずです。
一般的な暗記方法は知識を詰め込む(INPUT)が優先され、思い出す(OUTPUT)の練習が不十分だと言えます。
覚えるという事は、必要な時に思い出せるという事です。
つまりその問題に出会った時に思い出せるかどうかです。
覚える勉強より思い出す勉強を沢山した方が効率良く覚えられます。
アウトプットを意識した暗記方法をご紹介しましょう。
インプットアウトプットを意識した漢字の覚え方
例えば、漢字を覚える場合ですが、用意するのは漢字ドリルです。
最初に覚える努力は不要
とにかく1ページ漢字ドリルを解きます。
何度も繰り返しドリルを使うのでコピーを取るなど工夫をしてください。
1ページ解いたら答え合わせをします。
当然、解らない漢字、なんとなく解るけど書けない漢字が存在します。
間違った問題には印をつけます。
間違えた問題だけを暗記
この時書けなかった字は言い換えると思い出せなかった字です。
解った字は放っておいて解らなかった字だけを暗記(インプット)します。
間違えた時、思い出そうとしても思い出せなかった時がもっとも頭に入り易いのです。
暗記(インプット)する時間は5分程度で充分です。何個間違えても5分程度です。
この方法では間違えた項目を繰り返し学習します。
サクッと覚える程度で充分です。一度で覚えなくてもいいのです。
もう一度漢字ドリルを解く
おそらく全問正解には届かないでしょう。
しかし、解らない字は減っているはずです。
全問正解したより、間違いが何個減ったかが大切です。
減った数だけ思い出せる項目が増えた事を意味します。
間違えた問題だけを再暗記
同じように解った字は放っておいて解らなかった字だけを暗記(インプット)します。
これを繰り返します。
教科が変わってもやり方は同じです。
社会や理科だと問題集を単元単位、項目単位で繰り返すと良いですよ。
インプットアウトプットを繰り返す事が大切
この方法の最大の利点は、思い出せない項目を発見し、インプット(暗記)→アウトプット(思い出す)を繰り返すところです。
繰り返す事で記憶への定着がつよくなり、思い出しやすい記憶になります。
もう一つ大切な事は「覚えなきゃ!」と思わない事です。
追いつめられた気持ちでやるより、ダメならもう一回繰り返せば良いくらいの軽い気持ちの方がいい結果が産まれます。
また、暗記に時間をかけないこともポイントです。
いくら暗記に時間をかけても忘れる時は忘れます。
何度間違えても構わないのです。繰り返した分だけ忘れにくい記憶になります。
忘れたら(思い出せなかったら)、覚え直すくらいの軽い気持ちで繰り返す事で暗記が楽になります。
間違えた項目は財産
間違えた項目は言い換えれば、過去に思い出す事に失敗した項目です。
テスト前にもう一度、覚え直せば試験前の対策も効率よくなります。
間違えた項目は後からみて解るようにしておくことと便利ですよ!