効果的な英語の音読学習とは?
英語学習で教科書やワークに登場する長文を音読することはとても重要です。
音読のメリットについては別記事でご紹介しています。
ただ単に音読しているだけでもしないよりは学習効果が期待できますが、より効果的な音読方法があるのです。音読する時間は同じですから、どうせなら効果的な読み方をしないともったいないですよね。
これは私が学生時代に成績が良かった友人から教わった方法ですが、とても理にかなっていてテストでも役に立ちます。
最初は戸惑うかもしれませんが、出来るようになったころにはそれだけで英語の学力が1ランク上がっています。
意味を理解して読む
意味を理解して読んでいますか?
英語が苦手だった頃の娘は意味があやふやなまま読んでいました。
音読というのは目から入った情報を脳で処理して口から音として出すという感覚を沢山使う勉強法です。この時に英文の意味を理解しながら読むのと、不完全な理解のまま読むのでは学習効果に大きな差が出ます。
意味が解ると言っても、キレイな訳文にする必要はありません。
フレーズ単位で意味が理解出来ていればいいのです。
下記は実際に二年生の教科書に登場する英文です。
I am from Costa Rica, a small country in Central America.
Many kinds of animals and plans live there.
/I am from Costa Rica/私コスタリカ出身です
/a small country/小さな国
/in Central America./中央アメリカの
/Many kinds of animals and plans/たくさんの種類の動物や植物が
/live there./生きています。そこで。
こんな感じで、意味の固まり単位で分割して理解します。
キレイな日本語にする必要はありません。
キレイな日本語にすると逆に読みにくいのです。
前から前から意味の固まり毎にフレーズに分けて読んで行きます。
意味を理解して読まないと単に英単語の羅列を読んでいるだけになります。
英語は言葉ですので意味を解った上で読む事が重要です。
ヒント!最初は教科書やワークに斜線(斜めの線)などを引いて区切る位置の目安をつけると楽に読めます。
フレーズ単位で区切って読む
英語の音読をさせると呪文のようにピリオドまで一気に読む子がいます。
娘も当時はそうでした。
前述の理解しながら読むと関連しますが、意味を理解しながら読むためには意味の固まり毎に区切って読むとより理解が深くなります。
さらにフレーズに分割することで、前置詞の使い方も自然に頭に入ります。
at 9/9時に
in the morning/午前中に
on Monday/月曜日に
前置詞の使い方は文法として覚えるより、音読を通じて例文として頭に入れておく方がスムースに使えます。
テスト前に教科書やワークの長文を音読しておくだけで虫食い問題は考えなくても答えが解るようになってきます。文法的に〜だからではなく、その前置詞じゃないと気持ち悪いと感じるようになります。
ポイント:フレーズに分割するというところまでが一つの山です。
慣れが必要ですが、フレーズが理解できた段階で英語力はワンランク上がります。
目標はスラスラ読めるようになるまで
音読は何回すればいい?
娘によく聞かれた質問です。
実は回数は関係ありません。意味を理解しながら、フレーズに切って、詰まらずにスラスラ読めるようなれば、もう大丈夫です。
詰まったり、引っかかったりするようなら、まだ不十分です。
慣れて来ると10回も読めば詰まらずに読めるようになります。
一日で詰まらず読めるにならなくても大丈夫です。
繰り返し読んでいれば必ず出来るようになります。
また一つの長文だけを集中的に繰り返し読むより、他の長文も平行して読む事がおススメです。沢山の英文に触れる事で引き出しが増えて楽に読めるようになります。
決して暗記、暗唱のレベルまで読み込む必要はありません。
スラスラ読めるところまで音読が出来るようになると、英語は本当に楽になりますよ。