作文が上手になるコツ

みんなが作文嫌い

授業の課題の作文に始まり、夏休みの読書感想文、入試の小論文まで中学生と作文は切っても切れない関係にあります。

しかしながら、作文が好きという子はごく少数です。圧倒的に嫌いと答える子が多いでしょう。例にもれずうちの娘も作文は嫌いです。

「何を書いたらいいか解らない」

それが嫌いの理由だそうです。

無理もありません。
何故なら、「作文に何を書けばいいか」など学校で教わらないからです。

もちろん、小学校で作文の授業はあります。
しかしそれは原稿用紙の書き方であったり、文章を書く上のルールであったりと書式上の事ばかりで「何を書くのが正しい作文」かは教えられた事がないのです。

お父さんやお母さんはいかがでしょうか?
そんな事習った事がありますか?

「読書感想文って何を書けば良いの?」

「感想文だから感想を書きなさい」

…..本を読んだ感想なんてせいぜい「面白かった」「主人公が好き」程度のものです。
原稿用紙に二枚も三枚も書くほど感想あるようなひねくれた読み方している方がどうかしています。

そうは思いませんか?

作文とは体験を書くもの

作文に何か書いていいか解らないと答える子にとっておきのアドバイスがあります。

「特別な事を書く必要はない」
「体験を書く」

という事です。

私たちは日々色々な体験をしています。
そのシーンシーンの詳細を知っているのは本人だけです。

私の経験は誰も知りません。
それを書く事でどんな事でも作文になります。

蜂が飛んで来て怖かった

確かに怖いでしょう。
しかし、蜂と遭遇した時にどれだけ怖くてどんな事をしたかはこの一文では伝わりません。

  • 蜂の種類は?
  • 蜂と遭遇していた時何をしていた?
  • 大きさはどの位?
  • どこから飛んで来た?
  • 蜂はどのくらい近くまで来た?
  • どんな音がした?
  • どんな匂いがした?
  • 何が見えた?
  • 何をしようと思った?
  • 何が出来た?

単に蜂を見たといっても、ただ見ていただけではなく一瞬の間に色々な事を考え、行動したはずです。

ベランダを掃除していると、ブーンと羽音が聞こえた。
嫌な予感がして振り返ると蜂がいた。

蜂は私の頭より少し高い位置を飛んでいた。
黄色と黒の毒々しい模様の大きなスズメバチだ。
親指くらいあるだろうか。

一瞬顔が見えた。凶暴で恐ろしい顔だった。
親指の先ほどの大きさなのにとても大きく感じた。

私はさされたらたくないと思った。
ほうきでたたき落とそうと思ったが、怖くて足が動かなかった。

私が出来たのは見失うまいと蜂を目で追う事だけだった。
動けずにじっとしているとどこかに行ってしまった。

実際には数秒だったと思うが、その時の私には何分にも感じられるほど怖かった。

どうでしょう。
書いている事は同じ「蜂が飛んで来て怖かった」だけです。

ただ怖いと書くより、蜂と遭遇した時の様子、感情、行動を書き加える事でより怖さが伝わって来ませんか?

作文とは何を書いても良い

作文とは何を書いても良いのです。
もちろんテーマがある時はテーマに添わなければいけませんが、内容は自由です。

日常のたわいないことでも、体験や感情を交えて書く事で立派な作文になります。

実際に「何を書いていいか解らない」と感じている子は、たわいのない日常なんて書いてもつまらない、いい作文にならないという気持ちが働いています。

しかしご覧の通り、たわいのない事でも自分が感じた事、行動を交えた書くと立派な作文になります。

一種のテクニックかもしれませんが、この書き方を覚えると作文がぐっと楽になります。

最初は難しいかもしれませんが、体験や感情を交えて書く事を意識して10本も書けば覚えられます。

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