国語の落とし穴 逆接の接続詞

大人でも間違える逆接の接続詞

私は男性である、しかし女性の流行には興味がある

「しかし」という言葉は接続詞です。
接続詞とは文章と文章をつなぐ言葉ですね。

しかしは前の分と後ろの分の意味が異なる、逆になる時に使う逆接の接続詞です
当たり前ですね。

多くの中学生がしかしの使い方を正しく答える事が出来ると思います。しかし、実際に文章を書かせるとこの基本が出来なくなります。(さっそく例文が出て来ましたね)

日本語というのは面白い性質があって、最後まで読まないと意味が解りません。

彼は、わが校に赴任して依頼、十数年、何百人という生徒を送り出し、いまだに卒業生が遊びに来るくらい慕われており、勉強家で熱心な教師ですが、ギャンブル好きでパチンコ店で彼を見かけたと保護者から連絡が来る事あります。

上の分では前半だけ読むと「彼」を褒める文章ですが、最後のフレーズで真逆になっています。
良く見るととちゅうに「ですが」という逆説の接続詞が入っています。

仮にこの文章を「しかし」でつなげるとどうでしょう?
ものすごく話がややこしくなります。というのも「しかし」で続けると前の分を否定する内容にならなければいけません。

この文章だと彼の長所を褒めながらもギャンブル癖を非難する文章ですから、また彼を褒める文章をもってこなければならないのです。

彼は、わが校に赴任して依頼、十数年、何百人という生徒を送り出し、いまだに卒業生が遊びに来るくらい慕われており、勉強家で熱心な教師ですが、ギャンブル好きでパチンコ店で彼を見かけたと保護者から連絡が来る事あります。しかし、彼は他の教師が匙を投げた不良と呼ばれる生徒でも根気よく説得をつづけ更生させた経験を多く持ちます。

文法的には間違っていませんが、なんだか解りにくい文章になってしまいます。

彼をほめる内容と非難する内容を再構成して、否定の接続詞を一つにするとすっきりします。

ギャンブル好きでパチンコ店で彼を見かけたと保護者から連絡が来る事もある先生です。しかし、わが校に赴任以来、十数年、何百人という生徒を送り出し、いまだに卒業生が遊びに来るくらい慕われており、他の教師が匙を投げた不良と呼ばれる生徒でも根気よく説得をつづけ更生させた経験を多く持つ勉強家で熱心な教師です。

接続詞の意味を理解していても、それだけ読みやすい文章が書けるわけではありません。
特に逆接の接続詞は内容をまとめ利用を最低限にした方が解りやすい文章になるというお話でした。

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