意外にやってしまっているもったいない勉強方法
娘の自宅学習を見ていて気がついた事があります。
間違えた問題を解き直していないのです。
採点して、間違えたところをチェックしてお終いです。
間違えた問題をもう一回やってみてというと、正解率は50%くらいです。
間違えたポイントを覚えている問題は正解しますが、忘れてしまうと同じミスを繰り返します。
一回目、10問間違えたけど、二回目は5回だった。
確かに進歩していますが、採点時に解き直しをしていれば、全部解けたかもしれません。
これはもったいないです。
問題集を解く、目的は
- 解ける問題でも何度も解き、より確実に答えられるように力を伸ばす事。
- 解らない、解けない問題を見つけ、解けるようになる事。
です。
間違えた問題が多い子にとっては、それが出来るようになれば点数が上がるのですから、宝物のような物です。
どちらかといえば出来る問題なんて放っておいてもいいのです。
出来ないを出来るに変える事が成績アップにつながるのですから。
間違えた問題は解き直してこそ価値がある
間違えた問題は解き直す事で、解説を見て覚えた解き方や文法などが自分の物になったと言えるのです。
ただ解説を見て「あーなるほど」と思っていても、同じ問題に出会った時に解けるとは限りません。ロープの結び方を知っている事と、実際にロープを結べる事は違います。
学生に求められるのは、問題を解く為の知識と実際に解いた経験です。
間違えたということは、問題の解き方を覚え直し、実際に解いてみて体験するチャンスなのです。人間、一番知識や経験が身に付くのは間違えた直後です。
鉄は熱いうちに打てといいますが、間違えた時が一番、印象に残りやすいのです。
その時に、解き直しをしなければもったいないです。
もちろん、人は忘れる生き物ですから、二、三日経ってもう一度解いてみる事も大切です。
しかしその場で解き直さないのはもったいないです。
間違えは正せば良い
間違えた問題をそのままにしてしまう子は「間違えた事を悪い事」のように感じています。
そもそも勉強が嫌いだったり、成績が悪い子は沢山間違えますので、間違える事そのものにコンプレックスがあるようです。そのため間違いと向き合おうとしません。
間違えをそのままにしてはいけないと解っていますが、間違えと向き合えないのです。
または間違いが沢山ありすぎてうんざりしているのかもしれません。
間違いは減点されますが、悪い事ではありません。
間違いは正しい答えが出る解き方を覚えて、次に間違えなければそれでいいのです。
間違えても気にしないというとちょっとオーバーですが、間違えたらチャンスくらいの気持ちで臨む方が良い結果が出ると思います。