論理的に考える力と成績の関係

周囲より幼い中学生

コツコツ勉強していたら成績は必ず上がる

継続は力なりといいます。
我家でも続ける事が大切と部活が忙しかろうと行事が忙しかろうと毎日コツコツ課題をこなしています。

しかし、ある時期から成績が伸び悩んでいます。
テスト結果を見ても、平均点前後から伸びなくなっています。

特に国語が壁があるようで、読解問題の正解率が悪いのです。

思考力が足りていないかも?と考えるようになりました。
思考力とは考える力ですが、ここでいう思考力は論理的に考える力です。

中学生の学習内容は中学生なりに論理的に作られています。
つまり筋道を立ててものを考える力が弱いと成績が上がりません。

中学三年生の娘は周囲や先生からも幼いと評価されています。
いい風に取れば明るくて、素直ですれていないという事ですが、裏を返せば年相応の「思慮深さ」や「頼りがい」がないという意味にもなります。

答案と問題を照らし合わせてみても、読み方が浅く、聞かれている事とピントが外れた回答を沢山しています。

普段の勉強でも少し難しい問題になると一か八かの回答をします。
直感だけで答えてしまうのです。

思考力=頭の良さ

同じ学年でも「何が言いたいか解らない」子と「自分の考えを正しく伝えられる」子に分けられます。子供達の発表を聞く場で「自分の考えを正しく伝えられる」子は輝いて見えます。
残念ながらうちの娘は「何が言いたいか解らない」グループに入ります。

「思いついた順番で」「話したい順番で」「言いたいことを言う」傾向があります。
これは「伝える」ところまで意識が回っていません。

人に何かを伝える時には、「どういった順番で」「どのような言葉を選んで」「誤解を生まないように」「相手の知っている言葉で」といった配慮が沢山必要です。

思考力は頭の良さを表します。
しかし出来ないからとあきらめる事はありません。

自然に出来るようになる子もいるのでしょうが、みんながそうではありません。
トレーニングや習慣が必要な子もいるという事です。

論理的思考と国語

論理的思考力が最も必要な教科が国語です。
中学生になると書かれている内容を理解して、書き手の気持ち、意図、主張を読み取る能力が求められます。いわゆる読解力とは読んで論理的に考える力です。

うちの娘の例では書いてある事を全て読み取れておらず、読みやすい部分、理解しやすい部分だけを読んでいます。結果、読落しが発生し、正しい答えが導き出せません。

そういえば懇談の度に「本を読みなさい」と言われました。
本はたくさん読ませるのですが、そう簡単に読解力はつきません。

本を沢山読んで、読解力がつく子もいるでしょう。
しかしそうでない子もいます。

読書は好きだけど、国語の成績が悪いという例もあります。
読みやすい本や好きな本だけ読んでいても「読んで論理的に考える力」を鍛える事が出来ていないという事でしょう。

また本の読み方にも影響されます。物語を1シーン、1シーン思い浮かべて、頭の中で映画をみるように物語を楽しむ子もいれば、ストーリーを追って物語の展開だけを楽しむ子もいます。

どちらも間違いではありませんが、前者の方が1ページから読み取る情報量が多いので読解力は高いと言えるでしょう。

思考力の磨き方

思考力をつけるもっとも効果的な方法は文章を書く事でした。
もちろん最初から知っていた訳ではありません。

知っていたらもっと前から書かせています。
実はこれは副産物だったのです。

genko

高校受験まで半年を切っています。
受験では学力も大切ですが、作文や小論文を書ける事も大切です。
特に推薦での入試を目指すなら作文を書く力は欠かせません。

書かせてみると書けません。それもそのはず、文章を書くということは、「何かを伝える」という作業です。
伝えたい事を整理して、必要な情報や不要な情報、伝える順番、言葉を選ぶという深く考える作業です。

いやでも論理的に頭を動かさないといけません。
文章を書くということ=論理的思考トレーニングです。
読むより書く方が大変だということです。

最初は受験対策だったのですが、文章を書く事で読解力も上がるなら一石二鳥です。
毎日の学習に文章を書く事を増やしました。

継続的に作文を書く事で、考えるという作業が習慣化してきます。
テーマに対して、思っている事、考えている事、疑問に思う事を文章にすることで考える事に慣れて来るようでした。

何かを伝えたいという勉強は、同時に他人の書いたものから伝えたい事を読み取る能力を養います。

我家では日常の学習に文章トレーニングを導入してから、国語の成績が伸びました。
いままでほとんど落としていた読解問題で正解を書けるようになってきました。

やっていないだけ

小論文でも作文でも良いのです。
文書を書く事で磨かれる学力があります。

しかし、子供達は一日の学習の中で「文章を書く」という時間がどれだけあるでしょうか?
週単位でどれだけあるでしょうか?
ほとんどと行っていい程ないでしょう。

そうなのです。
出来ないのではありません。単にやっていないだけです。

書きましょう、書かせましょう。
かかるのは原稿用紙代だけです。

詳しい学習方法は国語の学習で紹介しています。
ただし、即効性はありません。ジワジワと聞いて来る力です。
お心あたりの有る方はお早めに。

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コメント

  1. こうのたけし より:

    はじめまして。高校3年の受験生の娘を持つ父親です。
    少し前のブログのようなのでお返事頂ければ幸いです。相談させて頂いてよろしいでしょうか?
    娘の事を案じ、色々調べているうちにここにたどり着きました。
    過去にアップされている記事を読み進めていると、まさにうちの娘に当てはまることが散見されたためです。
    まずは相談させて頂きたいのですが、よろしいでしょうか?

  2. TKJ より:

    こんばんは。
    現在、受験生がいないので更新が止まってますが、私の経験でお役に立つならぜひ。