5段階評価で2があると公立高校に進学出来ない?
私が3年間、娘の三者面談で言われ続けた事です。
「(5段階評価で)2があると公立高校への進学は難しいです」
「(公立高校に進学したいなら)最低でもオール3が必要です」
長女でしたので初めての高校受験です。
先生の言われる事を鵜呑みにして、とにかく成績を上げさせようとしましたが、そもそも勉強が嫌いですし、理数系が特に弱く(5段階評価の)3というのはかなり高いハードルでした。
しかし、3年生になり、入試の仕組みを勉強し、志望校の偏差値や合格ラインを理解するにつれ、「2があると絶対に無理だ」ということではない事が解りました。
もちろん、成績は(5段階評価の)2より3、3より4の方が良い事は言うまでもありません。
担任の先生がウソをついている訳でもありません。
要するに進路指導というものは「合格させる」事が大前提の超安全路線だという事です。
ギリギリ合格というリスクを避ける
公立高校の入試をマラソンで考えてみると解ります。
一般的に一部の人気の高い学校を除けば公立高校の競争率は1.1から1.2倍程度です。
1位から200位までが入学出来るマラソンに220人から240人が参加するのです。
日本の高校進学率は97%を越えています。中学生は高校生にならないといけないのです。
そのため進路指導では確実にゴール出来るように志望校を選択させます。
本来1位でなくても200位でもゴールすれば合格出来るのですが、進路指導ではこのようなギリギリ合格のリスクを避け確実に合格するため中盤(イメージ的には100位以内)でゴールするように指導します。
ハンデキャップを少しでも減らす
このマラソンは一斉にスタートするのではなく、調査票(内申点)が高い人ほどゴールに近いところからスタート出来るというハンデキャップレースです。
(5段階評価の)2がある中学生はオール3の中学生より後ろからスタートしなければなりません。
入試では何が起こるか解りません。
苦手な問題が沢山出題されるかもしれませんし、緊張や体調などの影響で実力を100%発揮出来ない可能性もあります。
調査票の成績が良ければ良いだけ手前からスタート出来るのです。
アドバンテージが大きければ入試当日のアクシデントをカバー出来る確率が上がります。
つまり5段階評価が良いと合格に近づきます。
そのため進路指導では成績を重視するのです。
実際は2があっても公立高校には進学出来ます
実際に2があっても公立高校には進学出来ます。
もちろん、人気校や難関校は難しいでしょう。しかし全ての学校がそんなに高いハードルという訳ではありません。
(5段階評価の)2があっても入れる公立高校はあります。
当日の入試で合格に必要な点数を取ればいいだけなのです。
既に調査票の対象テストが終っていてどうしようもない場合もあるでしょう。
私が言いたいのはたとえ2があってもあきらめる事はないという事です。
当日のテストでしっかり点数を稼げば良いのです。
何も入試でオール3の子を抜く必要はありません。
201位以下にならない成績を取れば合格出来るのです。